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カメラ・写真

“生き写し”が出来る世界最大の“モバイル”カメラ「IMAGOphotour」

ドイツのアーティストSusanna Krausさんは、可動式で世界最大のセルフポートレートカメラ「IMAGO1:1」の存在を広めるプロジェクトをKikstarterで立ち上げました。

Kickstarterにアップされているプロモーションビデオ

この「IMAGO1:1」カメラは1970年にSusannaの父親であるWerner Krausさんとその友人、Erhard Hößleさんが製作したもので、独自の工学系によって、人間を1:1の実物大のサイズでモノクロフィルムに撮影するカメラだったのです。

このカメラはベルリンに残されており、まだ動く状態にありました。

昨年、父親のWerner Krausさんが亡くなりになった時、Susannaさんは子供の頃から良く「モバイル可能な世界最大のセルフポートレートカメラ」を製作する“夢”を何度も聞かされていたことを思い出し、彼女自身が最新の技術と材料を活用し、持ち運び可能な「IMAGO1:1」カメラのモバイルバージョンである「IMAGOphotour」を製作しお父様の夢を実現してしまったのです。

IMAGOphotourは、モノクロフィルム&印画紙メーカーであるIlford社のダイレクトモノクロプリント印画紙を使っています。
セルフポートレート写真を撮影する人がこのフォトブースに入り、ポーズを決めたところで自分でシャッターボタンを押すとフラッシュが焚かれます。
画像はミラーによって2mという巨大印画紙に光を導くことで等倍の写真を撮影することが出来ます。つまり通常の銀塩写真のように、ネガフィルム、スライドフィルムなどの“フィルム”を通して“プリント”を作成するのでは無く、たった1枚のダイレクトプリントだけを撮影するという方式ということです。

結果として撮影された写真は10分後に現像され、すぐに2mというサイズで自分自身の等倍写真を見ることが出来るのです。

ちなみに、1970年に製作されたオリジナルのIMAGO1:1カメラは1.7トンもの重量があったそうですが、この「IMAGOphotour」は軽量のアルミニュームを多用して、700kgに軽量化されているということです。

「IMAGOphotour」のスペックはこんな感じ

■カメラ部

  • 大きさ:7x4x3 メートル
  • 質量: 700 kg
  • ボディ素材:アルミニューム、鉄板、グラスファイバー、キャンバス

■印画紙

  • ILFORD製ダイレクトポジティブペーパー
  • サイズ:60x200cm
  • 標準モノクロ現像処理

こちらは「IMAGOphotour」の組立風景

Kickstarterでは10ユーロから投資を募集中、250ユーロで60cm×200cmのセルフポートレートを撮影出来る権利を獲得出来ます。
ちなみに通常の「IMAGO1:1」での撮影価格は370ユーロということです。

このカメラによって正に、自分の“生き写し”が記録出来ますので、普通の写真よりもその日の自分を振り返るのに最高の思い出となるのでは無いでしょうか?

imago1to1のウェブサイトはこちら


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