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マクラーレンF1失格の件いろいろ

昨日、突如F1オーストラリアGPでマクラーレンF1失格のニュースが流れましたが、次第にその状況が判ってきました。

2日(金)、FIA(国際自動車連盟)は開幕戦オーストラリアGPでレース後3位から12位に降格とされたヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)へのペナルティを撤回する裁定を発表した。

どうやら、失格となったのはチームとハミルトンは、トゥルーリーを、故意に陥れる行為をしたのでは無いかと受け取れること、そしてスチュワードに対して虚偽の情報を流したこと、その行為はチームがコントロールしていたことで、ハミルトン1人でなくマクレーレンF1チームそのものがオーストラリアGPから除外されてしまう結果になったようです。

最終的な判断は明らかである。「無線交信とメディアによるインタビューについて知ったスチュワードは、ドライバーとチームマネージャーによって欺かれたと強く感じており、ヤルノ・トゥルーリが不当にペナルティを受けてルイス・ハミルトンがそれによって3位に繰り上がった」ということである。

オーストラリアGPで3位でフィニッシュしながら、セーフティーカーラン中に追い抜きがあったとして25秒の加算ペナルティを受け、表彰台を失ったトヨタのヤルノ・トゥルーリ。オーストラリアGPスチュワードは2日、トゥルーリの3位を再び認める判断を下した。

レースが終わり、トゥルーリーがマクラーレンを抜いたことを調査していたスチュワードに対し、マクラーレン側は一切関与せず、トゥルーリーが単独でやったことのような回答をしていたようです。今回の問題はまさにここが発端と思われます。

レース後の最初の査問で「トゥルーリを前に行かせるようチームから指示があったか」とスチュワードの問いに対し、ハミルトンもチームも「一切ない」と否定し、トゥルーリによるオーバーテイクに何ら関与していないという姿勢をみせていたという

一応ハミルトンはメディアにはその時の状況を正直に説明していましたが、その内容がFIAに目に留まったようです。

チームに彼を先に行かせろと言われた。でも僕にはそれがレギュレーションに違反していないのかどうかが分からなかったんだ。

またFIAはその時の無線記録を入手した結果、マクラーレンチームは、ハミルトンに対して明らかに指示を出していたことも判明しました。

FIA(国際自動車連盟)が入手したのはハミルトンとピットウォールの間で当時に交わされた無線交信と思われる「新たな調査材料」。これを手にしたFIAがマレーシアGPの舞台であるセパンで再調査を行い、最終的な結論を下した。

ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)にペナルティが科せられハミルトンが3位に繰り上がるように、ハミルトンとチームマネージャーはスチュワードをミスリードした、というのがスチュワードの見解だ。

こちらが、公開されたハミルトンとチームの交信全記録だそうです。

FIAは、オーストラリアGPの終盤にマクラーレンチームとドライバーのルイス・ハミルトンとの間で交わされた無線の会話を公開した。この記事では、ターン15でコースアウトしたトヨタのヤルノ・トゥルーリをハミルトンかわした直後、2回目のセーフティーカー中の会話をピックアップした

マクラーレンは、勿論、言い訳をせず、ただ反省というコメント

「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスはこのことを反省している。また、スチュワードの裁定を受け入れ、抗議はしない」

結果的に失格したマクラーレンですが、ハミルトンが交わした無線の内容を読む限り、トゥルーリーをハメようと思っていたワケでもなく、レギュレーションを遵守する方向の判断をしたに過ぎませんが、ゴール後に、スチュワードがトゥルーリーを調査していることを知り、その時の正確な状況を説明しないことで、トゥルーリーにペナルティを故意にあたえる作戦を考えてしまったのは事実なようです。
セコいこと考えなければ、大きな問題にならず、トゥリーリー3位、で、ハミルトン4位で落ち着いていたのかもしれませんね。
それを混乱させたしまったんですからやはり罪は重いようです。