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ハイブリッドカーの結論?ジウジアーロの『Namir』が凄い件

日本のトヨタとホンダがプリウス対インサイトでハイブリッドカーを舞台に熾烈な販売合戦を繰広げていますが、ジュネーブショーにてそんな2台よりも燃費が良い、しかも、300km/hの最高速を誇るハイブリッドカー(コンセプトカー段階ですが)『Namir』を、ジウジアーロことイタルデザインが発表しました。

この『Namir』は今後のクルマ作りを決定的に変化させる可能性を持つクルマになるかもしれません。

どんだけ凄いのか?はこちからpdfがダウンロードできるるのでご覧ください→http://www.italdesign.it/dinamic/ginevra2009/Namir_ENG.zip

主なスペックは以下の通り
・4モーター
・デジタルディファレンシャル
・ブラシレスDCモーター
・リチウムイオンポリマーバッテリー 400V 108セル
・ロータリーエンジン(発電機用)
・最高速度300km/h以上
・0 – 100 km/h (sec) 3,5秒
・燃費39 km/l
・CO2 排出量 60 g/km以下
・ゴルフバックも入るトランク!w

『Namir』は所謂シリーズ・ハイブリッドを採用しているようです。

シリーズハイブリッドシステムは高効率で、シンプルというのが強みですが、その弱点である、駆動力が低いというのは『Namir』の性能が0-100km/hが3.5秒ということで完全に払拭している点が注目です。

高出力の要因としてh4輪はモーターに直結されているだけということによると思いますが、更に、これまでのクルマが基本としてた、プロペラシャフトやディファレンシャルギアを必要としないということで、更にレイアウトやコストのメリットがるかもしれません。
それによって『Namir』はゴルフバックが入るくらいの、スーパーカーとしては異例のトランクスペースを誇るようです。

そして注目は『Namir』が搭載しているロータリーエンジンによる発電機ですが、これは既にマツダが水素ロータリーとして、同様のシリーズハイブリッドシステムをプレマシーに搭載してコンセプトカーを発表しています。

シリーズハイブリッドの発電機は水素ロータリーだけで無く、更に高効率なガスタービンや燃料電池に置き換えることも出来そうです。

ということでシリーズ・ハイブリッドの可能性を示したのが『Namir』、エンジンやメカ開発が得意な自動車メーカとしては残念かもしれませんが、エンジン駆動を主体とした複雑な仕組みのパレルル・ハイブリッドのメリットは無い????かもしれませんね。

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伊Italdesign Giugiaro(イタルデザイン・ジウジアーロ)社は、世界中のカーマニアにはお馴染みの会社で、韓国のHyundai Motor(現代自動車)社から伊Ferrari社まで、あらゆる自動車メーカーの車を設計していることはよく知られている。一方、英Frazer-Nash社は今は雑学クイズで取り上げられるだけの会社のように見えるが、かつては有名なスポーツカー・メーカーだった。

ジョルジェット・ジウジアーロ氏が率いるイタルデザインとFrazer-Nash社は、ジュネーブモーターショーで『Namir』を発表した。0-100km/h加速3.5秒、最高速300km/h超、燃費39km/リットルというハイブリッドスポーツのコンセプトカーだ。