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カメラ・写真

【マイクロフォーサーズ】Panasonic LUMIX G1が一眼レフっぽい件【世界最小?】

パナソニックとオリンパスが策定したマイクロフォーサーズ規格一号機として、LUMIX G1がいきなりデビューしましたが、いったいどんなカメラなんでしょう?

新規格「マイクロフォーサーズシステム」を採用した世界最小の”一眼デジタルカメラ”を松下が発表した。EVFを採用したミラーレスで小型化した。

パナソニックは世界最小のデジタル一眼カメラということを強調しているようですが、、、、

まず、スペックや機能ですが、、、

いきなり発表されたパナソニックのデジタル一眼カメラ(一眼レフと言うと間違い)LUMIX G1ですが、Impress様の記事もアップされま

から引用させていただきますと、、、

-4/3型1,210万画素LiveMOSセンサーを搭載。
-アスペクト比4:3、3:2、16:9の各アスペクト時で1000万画素出力
-ダストリダクション「ノンダスト機構」
-覗き込むファインダータイプのLVFと、背面液晶LCDを装備
アイセンサーを利用したLVF/LCD自動切替
-LVFは超高精細144万画素、民生機最高レベル
-背面液晶は3:2比率の46万画素フリーアングル液晶
-AFは、コントラスト検出方式
-測距点は1?23点
-MFアシスト拡大サイズ変更機能
-自動追尾AF機能
-顔検出AF機能
-おまかせiA
-SD/SDHCカード
-撮影可能枚数330枚
-124×83.6×435.2mm。重さ約385g
-レンズ側手ぶれ補正 MEGA O.I.S搭載
-SILKYPIX Developer Studio 3.0 SEが付属

ということ、、、
また、Impress様に詳しい解説

オリンパスとパナソニックが8月5日に提唱した「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠する初の製品。フォーサーズシステム規格に対するフランジバックの短縮、レンズマウント外径の縮小といった特徴を活かし、「可動式液晶搭載レンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量」(同社)のコンパクトなボディを実現した。

ということで、LUMIX G1はとりあず、他社の入門デジタル一眼レフカメラをターゲットにして、作られたブリッジ的なカメラのようです。

具体的なセールスポイントは”世界最小”です。既存の入門デジタル一眼レフカメラより大幅に小さく、軽くなっていることをアピールしています。
でも、実はG1、いやマイクロフォーサーズは、”一眼レフ”では無いことがミソです。

ミラーボックスやペンたプリズムが無いのですからレンジファインダーの形状のカメラの方が自然な筈ですが、あえて、デジタル一眼レフと勝負する形状を選択してきました。

まず店頭で、一眼レフカメラの売り場に置いて貰えるというのは必須でそのためのボディ形状です。他社の入門一眼レフよりかなり小さいでしょ、というセールスが可能になります。
私の(^^;;E-300がペンタレスなデザインで失敗してる前例も重要です。
(コンデジの方に置かれると、単に巨大なコンデシwww)

そして、コンパクトデジタルカメラの販売台数が減少する一方で、一眼レフカメラのシェアが世界的に伸びている市場をダイレクトに奪う為に、コンデジと競合させない方が得策なのでしょう。。。

次に、動画が撮影出来ない件ですが、いまのところ、動画が撮影出来るのはNikon D90くらい。(あとフルサイズのD5 mkIIもできる噂)
別にG1が動画撮影出来ても出来なくても、入門デジタル一眼レフを競合している限り、現時点では不必要必と言えるかもしれません。(コンデジと競合させるのなら別ですが)

さて、LUMIX G1が”世界最小”とアピールしている点ですが、サイトをよく読んでみると、、、
「可動式液晶搭載レンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量」
該当するデジカメは、、、
・SONY α300/α350
・Olympsu E-330
・Olympus E-3
くらいですね、、、、

可動式液晶+レンズ交換、、、なんてレア過ぎやしませんか?w(しかもそのうち2機種身内だしw)

本当なら、「レンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量」なら判りやすいのですが、レンジファインダー機、たとえばLeica M8やEpson R-D1s、、、よりも全立方サイズで小さいとは言えないようです。

・LUMIX G1 124 × 45.2 × 83.6mm 385g
・Leica M8 139 × 37 × 80 mm 545 g
・Epson R-D1s 142 × 39.5 × 88.5mm 560g

これも、デジタル一眼レフ”っぽい”形状を優先した為だと思われますが、それにしても、自分で勝手にジャンル作って世界最小というのはちょっと卑、、、(ry

最後に気になったのは、レンズです、、、
これまで、パナソニックのLUMIXシリーズは、実売3万円のコンパクトデジタルカメラであっても、レンズに”Leica”ブランドを付けていましたが、Gレンズには、”Leica”の文字が見当たりません。

パナソニックは、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した交換レンズを2製品発売する。マイクロフォーサーズ対応ボディの「LUMIX DMC-G1」に合わせたもの。ボディと同じく発売時期は10月31日。
 ラインナップは、標準ズームレンズの「LUMIX G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」と、望遠ズームレンズの「LUMIX G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.」。

つまり、ライカはマイクロフォーサーズには今後も参加しない方針なのかもしれませんね。
そりゃライカがマジメに作ると、レンジファインダーになりますからね、、、w

ということで、このカメラ、とにかく、デジタル一眼レフカメラの市場に、最小最軽量で殴り込みを掛けたいパナソニックの思惑が見え隠れするカメラだと思いますが、次、オリンパスはどのようなマイクロフォーサーズカメラを出してくるのでしょうか?
オリンパスには、デジタル一眼レフカメラで世界最小のE-420があるので、G1にそのままOlympusバッジをつけると、E-420の立場が無くなります。
どうマイクロフォーサーズカメラを位置付けるのか見ものです。
出来るなら、かつてのハーフサイズレンズ交換カメラ、Pen-Fのデジタル版、Pen-Dくらい出してくれることを望みます。
そして、正真正銘の「レンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量」を目指してほしいですね。