#Fenderの開発責任者がアッシュ材の代替や環境やコロナの現状ついてインタビューで答えられた

前の記事でGuitar.comが、ミシシッピ川の洪水に起因しFenderがスワンプアッシュボディのモデルを大幅に縮小しているという話題を報じましたが、それに関するFender USAの製品開発最高責任者であるJustin Norvell氏へのインタビュー記事が掲載されました。

Flooding of the Mississippi Delta and an invasive insect species were cited as key environmental factors behind the decision. We spoke to Fender’s EVP of product, Justin Norvell, to find out more.

Via: Guitar.com :
“WE ARE CURTAILING THE USAGE TO THE HIGHER END”: FENDER’S JUSTIN NORVELL ON PHASING OUT ASH

何故Fenderだけがスワンプアッシュを減らすことになったのか?

質問:現時点でも様々なブティックギターや工房がアッシュボディのギターを作っているようだが何故Fenderはその採用を減らすことになったのか?それは生産量の違いから来るものなのか?

Yes、生産規模がその大きな要因である。
これは業界全体の話ではなく、あくまでもFender内部のことであり、100%アッシュボディのギターを出さなくなるということでは無い。
むしろ、ハイエンドモデルやそれが必要なモデルの生産に対応する為に大きく絞り込んだということである。
例えば、American Original 50s Telecasterや、Jimmy Pageシグネーチャーシリーズなどである。
我々は、可能な限りアッシュの購買を継続するが、その供給はよりスポット的になるだろう。
そして、供給量に応じて限定的な生産を続けることになるだろう。

パイン材はアッシュ材の代替になるのか?

質問:パイン材はFenderのカタログに掲載されており、レオフェンダーが最初のEsquireモデルの初期プロトタイプに採用されていた。よってパイン材をアッシュ材の代替とすることは検討しているか?

我々は、常に新しい木材のテストを行っている。
ウェスタンシダー材など歴史的では無い木材もその選択肢として挙がっている。

そしてパイン材への移行についても明確に検討している。
パイン材はソフトであると思っている人もいるかもしれないが、様々な種類があり全てが柔らかい材という訳でも無い。
また、パイン材が柔らかいという先入観に対して我々はローステッド・パインも採用するようにしており、ビンテージで枯れたボディを持つ完全なボディとなるだろう。

他のアッシュ代替材もあるのか?

質問:アッシュ材のような重量、密度、音響特製を持つ他の代替材もあるのでしょうか?

現時点では、サッサフラス材とパイン材を検討している。
これらの材はいずれも歴史的な背景を持っている。

更に、これまでは重量があることからあまり使われなかったアッシュの少し上部を使用することも検討している。
軽量のスワンプアッシュはその文字通り沼に埋まった気の根本である。
我々のR&Dチームはチャンバー構造などの重量を軽減する設計を検討している。
既に複数のアーティストがソリッドボディの重量軽減モデルをテストしており、その結果に非常に満足している。

Fender社の持続可能性に対する取り組みは?

質問:ギター業界の持続可能性に関する話題は自然界の木材に関する話題に焦点を集めているが、パッケージングや輸送に用いられる使い捨ての材料に関しても検討する必要があるように思えます。Fenderもこれを察知して検討しているのでしょうか?

その通りです。
まず、木材のサスティナビリティーに関して言えば、Fenderが一般的に使用しているアルダー材、メープル材は成長が早く潤沢である。よって他の一般的な木材を使用するよりも常に持続可能なことを示している。

その他のあらゆる持続可能性に関する要素に関しても検討し続けている。
我々は業務全般についてより持続可能的な方法を検討しており、それを達成する為のプロセスと材料を革新する努力を継続している。

コロナウィルス流行下のFenderの状況は?

質問:現在のロックダウンされた状況で皆さんの健康を願っているが、Fenderのような企業が現在のような困難な状況で業務をどのように継続されているのでしょうか?

このような状況はギター業界にとって2つの側面があると考えている。
まず、多くのストアが閉鎖され生産能力が低下していることでビジネスの一部が遅くなってしまったこと。
その一方で、人々が家で過ごす時間が多くなったことから音楽制作や楽器の習得に対する熱が上がっていることである。

我々は、ギギターがより一般的なものになると願っている。
ギター。ベース、ウクレレの学習プラットフォームであるFenderPlayを3ヶ月無償で提供したが、最初に登録した100万人の方は頻繁にギターの演奏を行い自身のギター演奏による録音もされている。
個人的には、この時期により深いレベルでギターに再び取り組み始めているように感じており、更にそれが広まることを望んでいる。

いかがでしょうか?
スワンプアッシュ材の供給量が少なくなっている現状で、大量のギターを生産しなければならないFenderのレギュラーラインでは十分な量が供給出来ないということですね。今後アッシュボディはプレミアムな製品となることが予測出来ます。

一方でローステッドパイン材やサッサフラス材などのボディバリエーションが増える可能性もあるのでそれはそれで楽しみです。

Fenderは少し前からオンラインやアプリでの顧客獲得を模索していたようですが、コロナウィルスの流行がそれを後押しすることになりそうです。

時代が変化する中、Fenderのような企業が生き残って行くことになるのでしょうね。

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