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クライスラーがFIATのFIREエンジンをパクッ

FIATに助けてもらったアメリカのビッグ3の1つ、クライスラーがFIATとFIREエンジンの共同開発を表明しました

クライスラーグループは7日、「FIRE」(ファイア)エンジンの詳細を公表した。同エンジンは、フィアットの「マルチエア」技術を導入して開発される1.4リットルの直列4気筒だ。

Punto Evo Motor

ちなみに、FIATのFIREエンジンとはいったい何なんでしょうか?

BMWのバルブトロニックエンジンと同様に、可変バルブタイミング&バルブリフト可能な新世代」のエンジンな訳ですが、FIATのFIREが凄いのが、インテーク側バルブを油圧駆動しているということです。

それによって、下の画像にあるようにバルブタイミングの変更は勿論、一吸気工程で2回バルブを動作させるという、神業的な動作まで可能になっています。

Punto Evo MultiAir Engine

そんなFIAT FIREエンジンを解説した動画はこちら

あくまでもカムシャフトは1本なんで、エンジン形式としてはSPOHCってのが面白いですね?

ちなみに、このバルブ駆動方式を見て、SOHCのアルファロメオV6エンジンを思い出したのは私だけでしょうか?

Alfa V6 SOHCは片バンク1本のカムシャフトですが、インテーク側はDOHCのようにバルブを直押しします、一方のエキゾースト側バルブはロッカーアームを介して動作する方式です。

そしてFIAT Multiairエンジンは、油圧の言わば仮想ロッカーアームを使ってインテーク側が作動しますのでその逆なんですね!

このマルチエアエンジンは既に、Fiat500やPUNTOそしてMiToにも搭載されることになっていましたので、クライスラーと提携する前から完成していたと言えると思います。

ということで、クライスラーはいきなり共同開発に名前を連ねることが出来てちょっと得した気分ってとこでしょうかね??

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