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159 2.2 MT試乗感想

ということで、自分なりの感想です。

試乗したのは2.2 JTS MT、左ハンドルです。

アルファロメオ、あるいは、欧州車を試乗して感心するのは、モデル間、世代間で違和感が少ないということです。今156に乗っていますから、ドライビングポジション、ブレーキのタッチ、ハンドルの戻り具合に全く違和感ありません。左ハンドルということもあり、走り出した瞬間、もう何年も乗ってるクルマのように緊張感を全く感じないで運転出来ました。
という訳がおしまい、、、、(笑)
ではつまらないですね!!

そんな私を察してか、隣に乗っていたディーラの方、少し年上の方でちょっと怖そーなの話しにくいな〜
と思っていると、突然、、、
『こんな直線道路運転してもつまらないですよね。お客さん慣れているみたいなので、ちょっと違う道走ってください、そこのコーナ1つだけ攻めてみても良いですよ。』
ということで、まぁそうは言われても、、、と思いながらちょっと、やや早い速度でコーナーを曲がってみると、、、
これは驚いた、、、良く曲がり、そして一瞬でロールが治まり直ぐさま、車体はフラットに、余韻などなにも無く、ただコーナーを処理しただけ、、、、
何と言っていいのか、こりゃ、下手なドイツ車よりボディががっしりしてるかもしれない、そして、一瞬でノーズを変えるアルファロメオのセッティングはそのまま、そして、これまでのような、最初だけで実は曲がらない感など全くなく、オンザレール、、、
そういえば、この速度で曲がると、155スポルティーバも、156GTAも、フロント外側1輪で曲がり、残りのタイヤのスキール音がする筈、、、なのに、159は、4輪全部が仕事している感覚。
このままでも4輪駆動車感覚、こりゃ、更に4WDになったら、恐ろしいトラクションになるんだろうな〜って、ある意味ビビってしまいました。

『こりゃ凄い違いですね〜』なんてセールスの方に言うと、、、
『ええ、でもねーなんかドイツ車みたいでね〜』って(笑)

実際、これまでアルファに乗っていなかったお客様がかなりの比率で試乗されているそうですが、皆さん確実に満足されるそうで、なかなか成約率が高い、つまり売れまくってるそうです!(笑)
一方、

『これまでアルファに乗ってられた方には、かなりいろいろ言われるんですよ〜』
とのこと、、、、

ちなみにエンジン、185ps JTSですが、よくも悪くも、最高の4気筒(^^;
バランサでも入ってるのか、デッドスムース、いやな音も完全シャットアウトされている。
ほんの少し、アイドル域からちょっと上のトルクが足りない感じがする、いや車重が重い感じがするのですが、3000rpmから上はすーと吹き上がります、レッド手前でも苦しい感じは全く無い、但し、重要なことですが、昔のツインスパークのように、その瞬間の高揚感、吹け切ったは全くありません。エンジンサウンドはまるでゲーム音のように、回転に全体の倍音がそのまま上がっていく感じ、 TSやV6が回転域によって倍音成分を変化させる(振動モードの変化で発生する共鳴音だけど)のと全く対照的です。
しかし、流石アルファロメオだけあって、エンジン音を全て消すということはやっていなく、ちゃんと音は聞こえてきます。でもあえて言うなら、新しいアルファのこの音は考え過ぎ、整理し過ぎ、チューニングし過ぎのような気がしました。ロングツーリングなどで、回転数一定で走って心地よく、疲れないでしょう。
TSもV6も回転を上下させている時は最高に気持ちいいけど、一定速度で走るとその音にだんだん雑音が混じり、イライラしてきましたからね!(笑)

次にデザインですが、これは人それぞれかと思いますが、これからアルファに乗りたい人には、最高のデザインかもしれません。
シャープで伸びやか、繊細な佇まい、イタリアのブランド品に通じるところがあると思います。
こと、最近、ゲルマンな車が、勝ち組を強調する、男性っぽいデザイン、フレンチな車が陽気なデザインをで押し通されていますので、159のように、端正な美しさで勝負という車が無いだけ貴重なデザインだと思います。

結局、ハンドリング、エンジン、デザイン共にレベルが高い、この車、あえて言うなら、欠点は全くない代わりに、ここが魅力!というのも感じられませんでした。お洋服気分で美しいものを身にまとう、そんな車のようです。
一方で、強力な動力性能を搭載する3.2はどうなんでしょう?楽しみですね!

おっと、あえて欠点1つ、、、、意外と室内空間が広くなってなかったぞ;;;^^)

さて、159試乗したその後、ボクスターの友人に誘われて、ケイマンの試乗しました。
まぁまったく違うジャンルの車ですが、こっちはエンジンの存在を感じさせるワイルドな車でした。

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