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Inaba Xairをデザインした奥山清行氏のお話を聞いてきました #KEN_XAIR

“世界的な工業デザイナー奥山清行氏が次世代オフィスチェア誕生にかけた思いを語る!” というブロガーイベントに参加させていただきました。

奥山清行さんといえばフェラーリ・エンツォを創ったデザイナーとして、特にクルマ好きな方はご存知の方も多いと思います。


その奥山清行さんが日本に活動の拠点を移し、現在はKEN OKUYAMA DESIGN 社のCEOとして活躍されています。

そして、今回のイベントは奥山氏がデザインされた、稲葉製作所のXairというオフィスチェアと日本のモノづくりをテーマに語っていただきました。

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◆「日本で就職したこと無い」奥山清行様の経歴

まず最初に奥山氏から「日本で就職したこと無い」というお話から、

1982年から海外で活動を開始して以来20年以上GM、ポルシェ、そしてピニンファリーナ社で活躍されました。

Wikipediaでは、奥山氏の代表作としてこのようなプロダクトが挙げられています。

ホンダ・NSX

シボレー・カマロ (1993、4代目)

シボレー・コルベット (C5、5代目)

ポルシェ・911カレラ (996)

フェラーリ・エンツォ

フェラーリ・612スカリエッティ

フェラーリ・456M GTA[1]

マセラティ・クアトロポルテ

トリノオリンピックの聖火トーチ

新幹線E6系電車(次期秋田新幹線用車両)

日本車が初めてポルシェやフェラーリと同等として世界に問うことが出来た名車NSX、 アメ車がパフォーマンスとスタイリングの両方をフェラーリやポルシェと同等のスーパーカーとして世界内の認知させたさせたC5コルベット、 フェラーリ創業者である故エンツォ氏を名称冠したフェラーリの中でも最も重要なフェラーリ・エンツォ、 1990年代前半企業として窮地に陥っていたポルシェを復活させた996

これらの自動車メーカーがターニングポイントとなる正に名車をデザインされたその人が日本人の奥山氏なのです。


◆奥山清行氏の仕事の中での役割

そして、これまで海外の仕事の中での奥山氏のポジションは、「会社の中で会社を壊すこと」。そしてこれからは日本の企業でその経験をお役に立てることが今後の活動なんだそうです。

奥山氏いわくご自分を「いけすの中のナマズ」と語られました。

ハマチの養殖いけすの中にナマズを一匹入れると、これまで見たことも無い魚が居ることにで、ハマチは警戒し、適度な緊張状態になることで、運動量が増え、途中で死に至る割合も減り、出荷される時も身が引き締まっているなどの効果があるそうなんです。


◆日本人だから出来た本当のアメ車

GMで活動された時は周りは外国人デザイナーの方の中で、ある意味異端の日本人である奥山氏は正にナマズ状態。

経営危機の中にあるGMの中で刺激を与え続ける役割を演じていたそうなんです。

日本人がデザインするアメ車だからこそ、様々なアメリカ的な制限を受けることなく、奥山氏が小さい頃から大好きだったアメ車のイメージをそのまま具現化することが出来たということなんだそうです。

◆イタリアのデザイナーはドイツ車が憧れだった

イタリアで活動されていた時のお話。

マセラッティのプロジェクトチームのデザイナーの多くは、BMWやAUDIと同じようなラインをデザインしていたんだそうで、奥山氏がその理由を聞くと、なんと「かっこいいから」という言葉が返って来たそうなんです。

イタリア人のデザイナー達は、イタリア車の良いところも悪いところも知り尽くしてる上でそのようなデザインをされていたのに対し、日本人である奥山氏はイタリア車のデザインが大好きだからこそ、イタリアの良いとこしか見えないわけで、そのような状況の中で日本人から見たイタリアらしさをチームの中に浸透させる役割を負っていらっしゃったとのことです。


◆「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」

イタリアの象徴であるフェラーリ、そしてデザインに関しては世界で最もブランド意識を持っているイタリアの中で、奥山氏は完全なガイジンだったのです。

そのような状況で、フェラーリの歴史の中で最も重要な1台となる、エンツォのデザインを任せられた奥山氏がいかに凄いナマズであったが判ると思います、。

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ということで、海外で活躍されていた頃のお話は尽きることは無いようですが、今回のイベントの趣旨である、稲葉製作所のオフィスチェア、Xairのお話となります(続く)

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