フェラーリ・エンツォを創った奥山清行氏が何故Inaba Xairをデザインしたのか #KEN_XAIR

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ブロガーイベント“世界的な工業デザイナー奥山清行氏が次世代オフィスチェア誕生にかけた思いを語る!” のレポートに続きです。

ピニンファリーナでフェラーリ・エンツォをデザインした伝説の日本人デザイナー、奥山清行氏は何故稲葉製作所のオフィスチェアXairをデザインすることになったのかを教えていただきました。

Xair KEN OKUYAMA × Inabaイベント

◆3つの基準

奥山氏は、日本に帰りコンサルティング会社KEN OKUYAMA DESIGNを設立、そこで奥山氏は日本でのデザイン活動を開始するわけですが、奥山氏は以来された仕事の中から3つの基準を満たすプロジェクトのみをスタートさせるそうです。

  1. 好きになれること
  2. 学べること
  3. 求められていること

これが基準なんだそうです。


Xair KEN OKUYAMA × Inabaイベント


◆稲葉製作所のユニークさ

稲葉製作所様とは皆さんご存知のイナバの物置のCMで有名な企業ですが、インパクトのあるCMだけに一般的にはそんな物置メーカーというイメージが定着していると思います。

実はあのCM、物置に乗っているのは社員の方、それもその年の営業成績優秀な人から前面に立つことが出来るというある意味社内向けのCMでもあるのです。

そんなCMを見る限りデザインとは無縁の会社のようにも思えますが、一方でオフィス製品や家具をOEMで作られている実績があり、質実剛健のものづくりで定評がある一方で、“ブランド”としての認知度は低いということです。

そんな地味な稲葉製作所が、奥山氏にデザインを依頼されるということこそが“おもしろい”ということを直感されました。

そして稲葉製作所の社長に実際に会われた時、その実直な姿勢に共感されたのです。


◆工場で働くブルーカラーの方々の美しさ

奥山氏はまず稲葉製作所の工場を直接見学されました。

そこで奥山氏が驚いたのはそこで働く人達、いわゆるブルーカラーの方々の無駄の無い美しい動き、流れるような洗練された仕事の進め方だったのです。

そして稲葉製作所には他にあまり例の無い大型のアルミ鋳造部品も自社生産出来る優れた技術を持っていることも判ったのです。

◆製造業の焼畑農業化を危惧する

奥山氏は、ここ最近の特にアジアで進む製造業の焼畑農業化を危惧されていました。

焼畑農業とは、日本のメーカーは製造コストの安い場所を求め中国に進出しているということ。

そこで人件費が上昇すると、次は更に安いコストを求めてどんどん内陸部に進出していくことの繰り返しということです。

これは、決してアジアだけでは無く、アメリカとメキシコや中南米の関係、ヨーロッパでの東欧の状況も同じであり、あと50年、早くて20年くらいで焼畑が出来る場所は無くなり、そんなコストダウンのやり方は限界に達するということを予測されています。


◆何の為にものづくりするのか

奥山氏は帰国されまず出身地である山形の地場産業を匠の技を残す活動を開始されました。

そこで、焼畑状態になっても生き残る為には、日本でしか出来ないものづくりは絶対に残しておく必要があると主張されました。

日本の経済発展を支えて来た高品質かつ大量生産の技術、カイゼン、現場最適化というものづくりプロセスを残す為にも、良い製品を送り出し、共感し、買ってもらえるこことがデザイナーの使命であり喜びであるということなのだそうです。


Xair KEN OKUYAMA × Inabaイベント


◆お金を持っているからフェラーリを買うのでは無い

3000万円のフェラーリを買う人は、3000万円お金を払えるから買うのでは無いというお話をして頂きました。

お金持ちの人は別にフェラーリを購入しなくてもお金を払って楽しむことは他の方法でも出来るのです。

それでもあえてフェラーリというクルマが選ばれるのか?

それはフェラーリを買うことで3000万円以上の価値を得られると判断された時にだけ購入されるということなのです。

フェラーリと同様に、Inaba Xairの価格は18万円、普通のオフィスチェアの倍はするのです。

それでも購入して頂くには18万円以上の価値があることを感じて貰う必要があるのです。


◆デザイナーの仕事はモノとストーリーを創ること

物語と、ものづくりの哲学を伝えること、それがデザイナーの仕事なんだそうです。

デイナーは製品が売れてナンボ、そのためにはただ製品のカタチを作のでは無く、売れるまで、そして売ったずっと使ってもらえる為のストーリーも一緒に創る必要があるのです。

物語を伝える為に口で語ることもありますが、それよりも製品自体が物語を持っていること、長い間使うことで常に新しい発見してもらうこと、それが物語となり引き継がれて行く製品がホンモノだということです。

実際に最近の日本メーカーの製品は、最初は“おもしろい”それだけで終ってしまうということが多いのに対し、ヨーロッパの製品は最初は使い難いと感じるかもしれない、しかし製品にも哲学があり、長く使うことで初めてそれが理解出来るという大きな違いがあるということなのです。

人間よりも長く存在する製品、人間が亡くなった後でも物語が引き継がれる製品を創りたいと奥山氏は語られれていました。


続いて、奥山氏はXairという製品に込めた思いを説明をしていただきました(続く)

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