ヤマト発動機のレースボートエンジン工場を見学しました!超精密へのこだわり!

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ヤマト発動機工場見学、船体の次はエンジン工場です。

日本のレースボートのエンジンは全てココで製造されています。

The RacingBoat Manufacture:engine

レースボートのエンジンは公営競技ということもあり、絶対に故障することは許されません。

そして、厳密にエンジンの間で同じ性能が絶対条件です。

そんなエンジンだからこそ、日本でヤマト発動機でしか製造することが許されないんです。

◆いよいよエンジン工場に入ります。

The RacingBoat Manufacture:engine

加工機械が並んでいます。

船体工場が手作業中心だったのに対し、こちらは精密加工機械で部品を製造して行くのです。

The RacingBoat Manufacture:engine

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こちらは、クランクになる前の素材です。

F1のパーツと同じ素材!で鍛造工場で加工された部品が、この工場で加工され部品になって行きます。

The RacingBoat Manufacture:engine

加工機械の説明

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工場の中には様々な機会が並んでいます。

The RacingBoat Manufacture:engine

整頓された工場の配置

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これはキャブレターのボディのようです。

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これは、排気ポートになる部分になるんですかね。

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こちらは、スクリューが出る一番下のパーツの素材の状態。

実は排気ガスもここを通って出るんです。

The RacingBoat Manufacture:engine

これらの素材はそれぞれ、切削、穴明け、表面処理などされ、一つ一つが超精密に加工されます。

ここでシリンダーのライナーを加工しています。ミクロン単位の制動が要求さるので1つずつ丁寧に加工されます。


更に、加工された全ての部品は検査に回されます。

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こちらはライナーが挿入されたシリンダーブロック

The RacingBoat Manufacture:engine

シリンダーヘッドが組まれ、コンプレッションレシオでもチェックしているのでしょうか?

The RacingBoat Manufacture:engine

加工済みのクランクが並べられています。ちょっと感動的な姿ですね。

The RacingBoat Manufacture:engine

アウトプット側のクランク

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コンロッドとクランクはこのようにくみ上げられ、エンジンの心臓部として仕上がるのです。

The RacingBoat Manufacture:engine

美しいー

The RacingBoat Manufacture:engine

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シリンダーヘッドも目視で全数チェック。


こちらはキャブレターの運転室。

エンジンの中で最もきまぐれなパーツがキャブレターですが、ヤマト発動機ではそんな部品も誤差が発生しないように厳密に管理する為、キャブレター運転試験専用の部屋が準備されています。

The RacingBoat Manufacture:engine

キャブレターはこの1つの机の上で試験されるのですが、この部屋が広いのは理由があり、外部の気圧、温度、湿度など一定に保つのに必要なエアボリュームが必要であるということです。

ちなみに、この部屋に入るには二重の自動ドアを経て入ります。

二重のドアがあるのも、条件を一定に保つ為の工夫なんですね。

The RacingBoat Manufacture:engine

試験機の中はこんなふうになっています。

キャブレターのジェット類を通過するガソリン量、そして、ボディを通過するエアボリュームなど超精密に検査出来るそうです。

The RacingBoat Manufacture:engine

試験されるキャブレター

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最近バイクはキャブレターでは無く、電子制御のインジェクションに移行していますが、ボートレースのエンジンの場合、やはり信頼性、そして、エンジンを整備する人やインフラ、更に、公平性を保つ為、現時点でインジェクション化されることは無いそうです。

試験する温度は23度±1度、湿度は5%という超精密に管理された環境で試験されます。

The RacingBoat Manufacture:engine



部品はこの自動倉庫にストックされます。

ここにストックされた部品は自動搬送機によって必要な時に供給されるのです。

The RacingBoat Manufacture:engine


◆そしてエンジンの組み立て。

The RacingBoat Manufacture:engine


エンジンの組み立て工程

組み立てる時も精密にチェックしながら丁寧に組んで行きます。

ここでもレース場の名前が張られています。同じロットとして出荷管理されるということなんでしょうね。

◆エンジンが完成したら全チェック

完成したエンジンはこの水槽でナラシ〜最高回転数チェックが実施されます。

The RacingBoat Manufacture:engine

ボート用エンジンですからスクリューを水槽で回すことでチェックされます。

水深は正確に計測出来るように3メーターもあるんだそうですよ。

実際組み上げられたエンジン同士の誤差は殆ど無いとのことです。

こちらは排気ガスを吸収する装置。

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ここではコンロッドをチェックする部屋。

0.1ミクロンという超高精度で計測されているとのことです。

◆エンジン完成

こうして厳密な精度管理がされたエンジンが完成。

出荷を待つひととき

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うーんかっこいい

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ということで、エンジンかキャブレターの主要パーツの殆どの加工を自社で行うヤマト発動機のエンジンが生まれるのです。

◆ボートとエンジンとプロペラと

そして、船体と共にボートレース場に厳密な管理状態で引き渡されるのですが、特別にそのボートを見せて頂きました。

The RacingBoat Manufacture:engine


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ちなみに、エンジンの構造としては、水冷400cc 2ストローク2気筒ピストンリードバルブ。

この写真からクランクが直角に配置されている独特な構造が解りますね。

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そしてキャブレターは何とピストンと180度の位置に配置されています。

The RacingBoat Manufacture:engine

2ストロークエンジンとしては理想的な配置かもしれません。

この向こうにリードバルブがあるのでしょうね。

そして排気ガスは実はここ、スクリューの後端から水中に排出されます。

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これである程度消音しているのでしょうか?

性能は32馬力、レース時の最高回転数は7200rpm

ガソリンは通常のガソリンスタンドで販売されているレギュラーガス。

エンジンの回転は15:14でほんの少し減速されてスクリューに伝えられます。(1:1で無いのはギアの噛み合わせを均等化する為なんですかね)

ボートの最高速度は約100km/h

このように、船体とエンジンはヤマト発動機が厳密に管理して製造しており、イコールコンディションで競技されるのですが、選手が唯一加工チューニングして良いパーツがこのスクリューです。

手前が選手に渡される前のスクリュー。

そして、選手はこれをピカピカに磨き上げ、微妙な加工を施し自分の武器とするのです。

The RacingBoat Manufacture:engine

加工前と後では、当然形状の微妙な変化、そしてエッジ部分には折り返しの形状が入れられるなど、本当に細かい仕上げを選手自信が行うのが凄いですね。

The RacingBoat Manufacture:engine

◆ボートレーサーの乗り方解説

ボートの乗り方も解説して頂きました。

The RacingBoat Manufacture:engine

ボートには、クルマのようなシートが付いて無く、殆どカラダをサポートする部分が無い本当にシンプルなコクピット。その中でボートレーサーがいかに工夫して乗っているか、実際に見て初めて解りました。



これでヤマト発動機の船体とエンジンの両方の工場の見学が終了しました。

公営レースに納入するレースボートはこのように厳密な管理の中、1年の激しいレースに耐えられる高品質で制作されているのが解りました。

うーんこれでレースを見る目が少し変って来るかもしれませんねー

工場見学が終わったら次は桐生ボートレース場に移動してレース見物です。⇒続き

◆謝辞

ちなみに、この工場見学は国民の休日の日に開催されたのですが、ヤマト発動機の皆様は仕事日ということでした。

お忙しい中、工場の皆様の作業中であるにも関わらず、基調な見学をさせて頂き本当にありがとうございました。


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