「F1 疾走するデザイン」 展感想など:その2

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LOTUS 77により現代のF1のスタイルが確率されたF1ですが、その後の進化は加速度的なものです。


McLaren Honda MP4/4 1980年代 マクラーレン ホンダ
車体名 McLaren-Honda MP4/4
コンストラクター マクラーレン・インターナショナル(英国)
製造年 1988
エンジン ホンダRA168E V型6気筒ターボ
排気量 1,494cc
最高出力 685bhp 12,500rpm
グランプリ出走回数
このマクラーレンMP4、F1が急激に変化するきっかけを作ったマシンとも言えると思います。
まずターボエンジンによる最高1000馬力とも言われたすさまじい出力、そしてコンピュータや無線技術を利用した高度な電子化。それらは日本のホンダとマクラーレンがF1にもたらしたものでした。
その結果、このMP4は正に敵無し、GP1988年シーズンに16戦15勝を挙げるという記録も作りました。
デザインを見ると、その頃禁止されたドライバー頭上のエアダクトが無いフォルム。
マルボロのスポンサーロゴも窮屈そうですね(^^;
で、このMP4はモノコックと外部のシェルを分離するという設計も特徴的で、そのせいか、構造的な理由が外部デザインに見えることなく、理想的にドラッグを少なくするのっぺりとした、いやシンプルなフォルムが印象的です。
現代のF1ほど空力的な付加物が付いていないのもすっきりとして良いですね。
正に、パワーで押し切って走っていたデザインでしょう。
また、会場ではアイルトンセナがマクラーレンのマシンで走っている姿も映し出されていました。
この頃は日本でもF1ブームとなっていた時代、、、懐かしいな〜(^^;
Williams FW14B 1990年代 ウィリアムズ ルノー
車体名 Williams FW14B
コンストラクター ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング(英国)
製造年 1992
エンジン ルノーRS3C/RS4 V型10気筒
排気量 3,500cc
最高出力 650bhp 11,000rpm
グランプリ出走回数 32回
ウィリアムズF1、これも最強の名を示すことが出来るマシンです、その理由はアクティブサスペンションと、それに最適化された強力なダウンフォース生む空力です。
現在は禁止されている電子制御されるアクティブサスペンションは、センサーによって路面をスキャンしながら走り、車高を一定に保つライドハイトを実現していました。
あまりにも強力なダウンフォースを電子的に発生する装置は安全性とイコールコンディションが理由で禁止されました。
このようにマシンが高度に電子化される一方で、F1史上中でも最も人間味溢れるドライバー、ナイジェルマンセルがこのマシンで戦っていたのも面白い組み合わせでした。
マンセルはライドハイトによる大幅な性能向上を理論では無く、感覚で最速のマシンに導いていたのも印象的でした。
B・A・R Honda 006 (RA108 Colouring) 2000年代 B・A・Rホンダ ホンダ
車体名 B・A・R Honda 006
コンストラクター B・A・Rブリティッシュ・アメリカン・レーシング(英国)
製造年 2004
エンジン ホンダRA004E V型10気筒
最高出力 900bhp以上 19,000rpm
グランプリ出走回数 36回
現在ホンダは建前上、自前の100%ホンダチームで戦っている訳ですが、その前進B.A.R.HONDAはラッキーストライクのスポンサードカラーの筈(^^;;;なんですが、ここに展示されてあった、BAR006は、何と、今年のHONDA F1マシンと同じカラーリングになっていました。
やっぱり、美術展示品としてもタバコのカラーリングはマズかったのでしょうか?(^^;
ちなみに、注目すべきはエンジン、1990年代のマシンの最高回転数が11000rpm程度だったのに対して、HONDA RA004の最高回転数は19000rpm、その後、メーカーによっては2000rpmに到達しそうな程エンジンの高回転化が進み、その出力もターボ時代に到達する直前の900psということで、NAエンジンの極みの世代です。
現在のF1では、回転数こそ19000rpmですが、共通ECUの搭載でかなり制約のあるレギュレーションとなっています。
今回の展示でも別の部屋に歴代ホンダエンジンがおいてありました。
Ferrari F2005 (F2008 Colouring) 2000年代 フェラーリ フェラーリ
車体名 Ferrari F2005
コンストラクター フェラーリ(イタリア)
製造年 2005
エンジン 3,000cc V型10気筒(タイプ055)
排気量 2,997cc
グランプリ出走回数 37回
こちらは、栄光のミハエルシューマッハによるフェラーリ黄金期、奇しくもそれがルノーF1によって打ち破られる結果となった残念なマシンです。
巷では、記録的な強さを示した2004年のフェラーリに対して失敗作との形容も聞かれますが、はやりフェラーリのマシンは異質な芸実的な造形を見せてくれていました。
同年代のホンダやルノーより明らかに有機的な曲線はその鮮烈なフェラーリレッドでは無くてもいつまでも見ていても飽きがこない絶妙なものでした。
Renault R25 (R27 Colouring)
車体名 Renault R25
ドライバー フェルナンド・アロンソ、ジャンカルロ・フィジケラ
合計獲得ポイント 191点
優勝 8回
ポールポジション 7回
シャシー製造台数 合計7基
形式・気筒数 V型10気筒(Vバンク72度)
バルブ数 1気筒あたり4バルブ
排気量 3,000cc 自然吸気
最高出力 850bhp以上(19,250rpm時)
最高回転数 シーズン終了時 19,250rpm
グランプリ出走回数 36回
こちらは、ルノーが帝国フェラーリを打ち破り、ひさしぶりのワールドチャンピオンに輝いたR25。
パーツなども分解展示されていました。
ボディー後半部が極端に絞られた独特のデザインが印象的です。
ルノーとアロンソは次の2006 年もチャンピオンとなり、美しいフェラーリを、アイデアの固まりであるルノーのマシンが完全に上回る新しい一時代を築いたマシンです。

以上、展示マシンでしたが、見ている時は何となく展示しているマシンの選定基準が不明で、なんとなく煮え切らない感でしたが、ここでまとめて見ると単純にイギリス生まれのマシン、に加え、2005年のフェラーリと、ルノーを展示されていてるということです。
つまり、イギリスで行われた展示、を日本に持って来た為だと思われますが、、、、
これ↓繋がりのようです。

なぜ2008年なのか?
日本と英国の関係はかつてない程良好です。両国は、政府レベルから草の根レベルまで広範囲な活動において協調関係を築いてきました。2008年は日英修好通商条約調印150周年にあたり、また、日本がG8議長国を務めることから、二国間の一層の関係強化を目指す活発なハイレベル交流が期待されます。こうした背景をもとに、現代の英国の創造性を芸術、科学技術、クリエイティブ産業の分野でご紹介し、日英のさらなるコラボレーションを生み出し、日英関係を祝うに相応しい年としてUK-Japan 2008が催されることになりました。

とにかく、イギリスはF1 発祥の地であり、現在もマクラーレン、ホンダ、ウィリアムズF1ファクトリーの本拠地がある国なのです。
美術館で開催されたF1や自動車関連の展示としては2002年、、、、

東京都現代美術館の企画展として開催されている『ARTEDINAMICA 疾走するアート:フェラーリ&マセラティ』展

がありましたが、こちらの方が規模も大きく、何たって展示されているマシンがフェラーリとマセラッティですから、本当に美術品として鑑賞出来るものでした。。。
今回の展示は美術品というより、博物館的内容だったので、美術館の展示としてはやはり、客寄せパン○(ry、、、、
一方で、つい最近開催された、、、

六本木ヒルズ森美術館で開催されている、BMWのアートカー展に行ってきました。

こちらの方が展示の一貫性とデザインに対する明確な試みが全面に置かれていましたのに対して、「F1 疾走するデザイン」という名称、とくにデザインは意匠デザインでは無く、技術デザイン=設計という意味で鑑賞するのもアリなのかなと思いました。

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